脂肪吸引

脂肪吸引

【歴史】

脂肪吸引術は、約25年程前にフランスのチャレンジ精神豊かな美容外科医によって始められたのですが、 その後2~3年の内に一気に全世界にこの技術が普及しました。
それまでは、危険なこととして行う人がいなかったのです。

当初は直径が1cmもあるような太い吸引管で吸引が行われましたが、改良に改良を重ねられ、 直径3mm程度の細い吸引管に複数の吸引孔が開けられたもので十分に効率良く吸引出来るようになり、さらに広く普及しました。
また、当初は腹部・ウエストの脂肪吸引が中心でしたが、臀部(ヒップ)・太腿や上腕など、気になるところはどこでも吸引出来るようになりました。

当院はこれまでに患者さんのリクエストで脂肪吸引術を行ったのは次のような部位です。
腹部・ウエスト・臀部・大腿・内股・膝上部・ふくらはぎ・足首・背中・胸・上腕(二の腕)・ほほ・アゴといった部位です。

【麻酔方法】

腹部ウエストを一度に吸引する場合、または臀部(ヒップ)から大腿(太もも)にかけて一度に吸引する場合は、全身麻酔で行うことを原則としています。
何故なら、それだけの部位を十分、満足出来るように吸引するには、局所麻酔だけでは完全無痛状態にすることが出来ないからです。

麻酔薬を使用する量には‘極量’(使用限界量)と言うものがあり、いくらでも使って良いと言うのではなく、もしそれを念頭におかずどんどん量を多くしていくと、麻酔中毒など全身に良くない影響を及ぼすからです。
その他の部位、例えば下腿(ふくらはぎ)だけ、お腹でもおへその周辺だけ、というように狭い範囲であれば局所麻酔で十分に吸引出来ます。

【基礎知識】

脂肪細胞って何?
脂肪細胞とは、主に皮膚の下、内臓に存在し、脂肪の合成や分解、蓄積をおこなう細胞で、エネルギーを蓄積する役割を持っています。
この細胞が大きくなったり、小さくなったりすることで、太ったり、痩せたりします。
脂肪吸引では太る原因である皮膚の下の脂肪細胞を減少させるので手術後は、脂肪がつきにくくなります。

【脂肪吸引のメリット】

  • ほぼ全身の脂肪吸引が可能
  • リバウンドしにくい体になる
  • 部分的に痩せることが可能である など

 

【脂肪吸引の方法】

脂肪吸引とは、カニューレと呼ばれる吸引管を使って、皮膚に3mm程度の穴をあけて、細くしたい部分の脂肪細胞を吸引します。
脂肪細胞自体を吸引するため、「リバウンド」の心配がほとんどありません。
また、気になる部分だけ痩せられるというメリットがあります。

【吸った脂肪で豊胸】

脂肪吸引で取った脂肪を、捨てずに胸に注入して胸を大きくする方法があります。
≪部分痩せ+バストアップ≫という、夢のようなことができます。
特別な器械を用いて行いますので、生着率もとても高く、新しい豊胸術です。
当院は、この方法の認定施設ですので、安心して手術をお受けしていただけます。

crf 詳細は【CRF】のPDFを御覧ください。
当クリニック院長のDr.市田は、CRFの会長です。

【術後】

吸引終了後に直ちに伸縮判創膏で圧迫固定します。
これは術後の出血や腫れを最小限にくい止めるために必要だからです。

また皮膚そのものも肥満状態で伸びていたのを均等に縮むようにする効果もあります。
1週間これを続けることを基本としていますが、どうしてもかゆくて我慢できない場合には数日後に取り替えます。
一般に翌日から家事など、普通の日常生活に戻る方が術後の回復は良好です。

抜糸は2週間後に終了します。
術後の腫れは下半身で2ヶ月位、上半身では約1ヶ月位です。