鼻

鼻の手術は「鼻をスッキリときれいにする」ための手術ですが、希望するところを正確に伝えないと思いがはずれることもあります。できるだけ具体的に伝えて下さい。

  1. 隆鼻術鼻を高くしたいとき
  2. 低鼻術高すぎる鼻を低くしたいとき
  3. 鼻先部整鼻術ダンゴ鼻を解消したいとき
  4. 鼻翼縮小術小鼻(鼻翼)を小さくしたいとき
  5. 鼻幅縮小術横幅が広すぎるのを狭くしたいとき
  6. 鼻翼引き下げ術小鼻(鼻翼)が切れ上がっているのを修正したいとき
  7. 鼻翼引き上げ術小鼻(鼻翼)が下方に下がっているのを治したいとき

1.隆鼻術鼻を高くしたいとき

原則としてシリコンによる隆鼻術を勧めます。その理由はシリコンの方が形を作りやすく、また柔らかいシリコンであれば安全だからです。
どうしても異物が嫌という人にだけ軟骨移植による隆鼻術を行います。軟骨移植による場合、耳介軟骨を採取してそれを細工してシリコンプロテーゼに相当する形状を作る必要があり、精密な工作をするのに非常に時間がかかります。
軟骨の場合、異物ではないという安心感はありますが、完全には生着しない場合もあり、吸収されて目的の高さが得られないということもあります。

  • 鼻すじを直したい
  • 鼻のつけ根部分を高くしたい
  • 先端部を高くしたい
  • 全体を高くしたい

つまりシリコンと軟骨ではそれぞれに一長一短があるということです。

2.低鼻術高すぎる鼻を低くしたいとき

わし鼻状態を低くスッキリとさせたいときその高さの程度によって、鼻骨を削るだけで良い場合と飛び出た鼻骨部分を切って、横から見て鼻のラインがストレートになるように整える場合とがあります。
また、先端部分を低くする時は、軟骨の高さを縮めて低くすることになります。

3.鼻先部整鼻術ダンゴ鼻を解消したいとき

いわゆるダンゴ鼻を整える手術です。鼻先をつまんだ状態を固定させるために鼻翼軟骨を中央に寄せることを行います。
ダンゴ鼻の人は鼻の上方(つけ根の部分)が低い人が多いので、同時にシリコンで鼻すじを通す(隆鼻術)処置を行うこともよくあります。

4.鼻翼縮小術小鼻(鼻翼)を小さくしたいとき

小鼻(鼻翼)を小さく整えたい時は鼻翼を何ミリか最も幅広のところで(3~7mm)取り除きます。
この時同時に鼻幅(鼻の横幅のこと)を狭くすることもできるような処置も行います。

5.鼻幅縮小術横幅が広すぎるのを狭くしたいとき

小鼻を縮小せずに鼻の横幅のみを狭くしたいという場合にはこの手術を行う事になります。 鼻の内側で両側共2cmくらいの切開と5mm程度の皮膚切除を行います。まれに左右差が生じることがあります。

6.鼻翼引き下げ術小鼻(鼻翼)が切れ上がっているのを修正したいとき

小鼻が上方に引っ張られている、または小鼻がえぐり取られているように見えるのを改善するためには、 小鼻の鼻腔側を切開して開いた隙間の部分に耳介からの皮膚を移植します。鼻腔側の皮膚移植が落ち着くまでに、時間を要することがあります。

7.鼻翼引き上げ術小鼻(鼻翼)が下方に下がっているのを治したいとき

小鼻が下がりすぎている状態を引き上げる場合は(6)の手術(鼻翼引き下げ術)の逆を行うのですが、 どちらかと言えば(4)の手術(鼻翼縮小術)と同時に行うことが多いです。左右差が生じる場合があります。